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allegorgikenの気が向いた時の日記です

Oxygen Not Included のDLC「Spaced Out!」をご紹介

2年間で総プレイ時間が 1,200 時間を超えてしまった Oxygen Not Included というゲームがあります。 今回は唐突ですが、このゲームの追加コンテンツ(DLC)である「Spaced Out!」を詳しく紹介します。

対象読者

下記のような方を想定しています。

  • Oxygen Not Included を購入し、ある程度プレイしている
  • DLC「Spaced Out!」をプレイしていない

Spaced Out! とは

2020年末にリリースされたDLCです。こちらで購入できます。 store.steampowered.com

「リリースされた」と記載しましたが、状態としては早期アクセスです。 バギーな挙動・仕様変更はそこそこの頻度で発生します。 概ね2週間に1度のサイクルで大きめの機能追加を伴うリリースが行われています。 リリース当初は「ゲーム要素の不足」みたいなものを感じましたが 2021/08 現在ではかなり遊べるようになっていると思います。

DLCが適用されていないゲームを「バニラ」と呼ぶようですが、DLC購入後にバニラとDLCを共存させることは可能です。 新規ゲームを開始するときに選択することができます。(既存セーブデータをどこまで引き継いで使えるかは自信がないです)

ゲームの変更点

早速内容に触れていきましょう。変更点のまとめを列挙します。

  • 「硫黄」を取り巻く作物や動物が追加された
  • 冷えた汚水・塩水の間欠泉が増えてコロニーの冷却が簡単になった
  • 複数の惑星がコロニーの対象として登場するようになった
  • 放射能の概念が追加された
  • ロケットの作成がやりやすくなった
  • ロケット内の生活スペースを作成できるようになった
  • 宇宙がグリッド状のマップとなり、ロケットの移動経路が自由になった

個別に解説をしていきます。

「硫黄」を取り巻く作物や動物が追加された

硫黄は従来では特に用法のない副産物でしたが、DLCでは自然タイル・間欠泉から取得できる資源になりました。 用法としては、 sweetle というテントウムシっぽい動物の餌になり、 grubfruit という作物の肥料にもなります。

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sweetle
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grubfruit と、sweetleから派生するイモムシ(grubgrub)

sweetle は作物の成長をスピードアップさせる能力を持ち、さらに grubfruit を特別な状態にクラスアップさせてくれます。 grubfruit は硫黄だけで育ち、40℃までの環境に耐えることができます。カロリー量も十分で、序盤から終盤まで安定して使える作物です。

冷えた汚水・塩水の間欠泉が増えてコロニーの冷却が簡単になった

-10℃の汚水が沸き出すのは「雪氷間欠泉」ですが、-10℃の濃塩水が湧き出す間欠泉が実装されました。 実装されただけではなく、間欠泉として確実に登場する(最低保証)ようです。これにより、序盤の熱問題を楽に緩和できるようになりました。

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冷えた水を下さい

濃塩水からは塩が抽出できて、塩は砂に変換できます。濾過剤の供給としても非常に助かります。

複数の惑星がコロニーの対象として登場するようになった

画像を見て頂くのが早いと思いますが、右上のメニューに惑星のリストが出ています。

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惑星とロケットが一覧で表示される

スタート時点では惑星は1つですが、掘り進めていくうちに「テレポーター」なるものを見つけることができます。 テレポーターでは複製人間を特定の別惑星に転送することができ、そこから新たな惑星でのコロニー構築が始まることになります・・

惑星はそれぞれで特徴を持っており、場合によっては生活できるだけの資源がないような惑星もあります。 惑星間での資源転送も専用の施設で行うことができますので、それらをうまく使って不足資源を補いあうと良いですね。

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謎の資源転送施設

放射能の概念が追加された

ウィーズウォート・シャインバグなどの動植物が放射能を発するようになりました。 大きな放射能を発生させる素材として「ウラン鉱石」とそれにまつわる動物も登場しています。

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放射能ビュー

放射能radbolt という単位で収集できて、研究ツリーや宇宙開発を進めるのに必要です。

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収集した radbolt をロケットエンジンに射出している様子

上の動画ではウィーズウォートが発する放射能を収集して射出し、エンジンの燃料として蓄積させています。 中盤の研究でも radbolt が必要で、専用の施設に蓄積させることで研究を進めることが出来ます。

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ウィーズウォートで空間を冷やしつつ、放射能を集めて研究施設で使う

radbolt は専用の施設で反射させることもできて、画像のようなデザインも組めます。 放射する点から受け取る側までの距離に比例して減衰しますし、複製人間にぶつけてしまうとダメージになるので短いほうが効率良く安全です。

ロケットの作成がやりやすくなった

Rocket Platform の設備でロケット構成要素の追加・変更・削除・入れ替えが容易にできるようになりました。個人的に最も推せる要素です。

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ロケットのモジュールを上下に入れ替える様子
工事のしやすさだけではなく、Spaced Out! ではロケットの開発を早い段階から実施できるように、下記の通り色々な仕様が変わっています。

  • 表土の温度がマイナス30℃くらいまで下がり、隕石が降らなくなった
  • 二酸化炭素、砂糖をロケットの燃料として使えるようになった
  • アトムスーツが無くてもロケットに搭乗できるようになった
  • 研究を進めるためにロケットを繰り返し発射させる必要が無くなった

ロケット内の生活スペースを作成できるようになった

従来仕様ではロケットを飛ばしたら帰ってくるまで待つだけでしたが、だいぶ変わりました。 Spaced Out! ではロケットが飛んでいる間も搭乗員はコロニー上と同じように生活を行うようになりました。そのための空間作りもロケット毎に必要です。

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広いロケット生活空間

これは3人乗れる設計で、トイレとベッド、冷蔵庫、発電機をロケット内に用意しています。 ロケット向けの壁付けトイレなども新規実装されていますので、限られた空間でも結構いろいろな設計ができます。 酸素は事前に気体ボトル開けを使って高圧状態になるまで放り込んでいます。鼓膜は破れますが、命には代えられません・・

画像にはありませんが・・ 宇宙空間の観測を行うテレスコープを置いたり、宇宙空間でしか行えない研究施設を置いたりすることがゲーム道中で必要になります。従来では仮想プラネタリウム + データバンクで宇宙系の研究を進めていましたが、データバンクの概念はなくなりました。宇宙空間上にあるロケットの中で研究を進めることが出来ます。

ロケット内で水・食物・酸素の生成が完結できれば、無限に宇宙空間を漂い続けることもできそうです。こういったチャレンジも楽しいですね!

宇宙がグリッド状のマップとなり、ロケットの移動経路が自由になった

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Spaced Out! の宇宙マップ
画像の通りですが、宇宙空間は二次元に拡がり、そこに複数の惑星が存在するようになりました。 ロケットは発射された後で、このマップ上を自由な経路で移動することができますし、「移動せず漂うだけ」ということもできます。 燃料は移動する際にしか消費しないので、宇宙空間に永くいても食料や酸素が保つ限りは問題ありません。

ロケットでやることはたくさんあります。

  • 宇宙空間に漂い続けて、研究ツリーを進める
  • 宇宙空間を縦横無尽に移動しつつ、テレスコープでマップを解明していく
  • 近くの惑星に遠隔操作用のロボットを投下する
  • 近くの惑星に資源を届ける
  • 近くの惑星に複製人間を投下する
  • 宇宙空間に漂ってる資源・アーティファクトを回収する

ロケットから惑星に何かを投下する際は「表土」にしか届けられないので、新惑星の開拓は表土から始まります。このプロセスが非常に楽しいです。

  • 遠隔ロボットを投下し、惑星の様子をうかがう
  • ロケットの土台作成に必要な資源を届ける
  • 複製人間を投下し、ロケットの土台を表土に作成する
  • ロケットを着陸させる

このような手順を踏むと、新しい惑星に本格的な開拓を始められます。 惑星によっては生活すら困難なケースがあり、その場合はロケットが惑星上での生活スペースとして活躍できます。

まとめ

Spaced Out! ではその名の通り、宇宙関連のゲーム性が大幅に拡大されています。 フラーレン・ニオブといった特殊素材も点在する惑星で採掘可能な素材として登場しており、終盤の楽しみ方もだいぶ変わっています。

リリース当初はロケット内生活空間の作成が非常に大変だったのですが、2021/08 時点では非常にやりやすくなりました。 惑星関連の劇的なアップデートも落ち着いてきており、完成度もかなり高まってきていると感じています。

宇宙開拓というロマンを具体的に体感できる Spaced Out! ぜひ始めてみませんか?